天下国家と夜の魚。
 
 
 
■ 時代や社会情勢というものは嫌でも作品に反映されるものである。
 滲む、という表現を緑坂ではよく使う。
 
 
 
■ 眺めていると、地下鉄の改札があり、そこに回転する床屋の看板のようなものがある。
 男や女はそこへくると立ち止まり、背中にしょったザックから上着のようなものを出している。
 何処で着替えたのだろうかな。
 千葉方面から動員された機動隊員がいて、彼は仕事だからその横に立っているのだった。