二杯目の酒。
 
 
 
■ 悪口を随分書いたが、「ほかいびと ~ 伊那の井月」は手元に置いて時々眺めていたい映画のひとつである。見たからどうだということもないのだけれども。
 
 
 
■ 大体、西行や芭蕉、あるいは良寛でも山頭歌でもいいが、こうしたさすらいの世捨て人系譜というのは困ったものである。
 実際はなんの役にも立たない。
 棚に手を突っ込んでいたら文春文庫の「山頭歌」(石寒太 著)というものが出てきて、ここに井月のことも端的に記されていた。