するするとベット。
 
 
 
■ ダーティ・ハリーを撮ったドン・シーゲル監督に邦題「突破口」という映画がある。
 渋めの佳作で、ということは、男受けというかマニア受けする作品のひとつだった。一見ぱっとしない、けれどもしたたかな中年の主人公が、敵役の秘書に赤い薔薇を贈る。
 貰って当然の彼女は、それを契機にアパートを突き止められる。
 するするとベット。
 この辺りの女性心理というのは、いわく言いがたいのだが。
 わからないでもない。