流れはてない旅に出て。
 
 
 
■ いつか忘れた東京の。
 と、歌うのは66年日活映画の渡哲也さんである。
 作者不詳の巷歌を叶弦大さんが採譜し補作したもの。
 やや巻き舌のようにして歌う。
 ふてくされたような、それでいて艶のある声は都会の裏町気分だった。
 なぜだかわからないが、このところよく聴いているのである。