北のうねり 3.
 
 
 
■ ヤングは、ブルックリンのパークスロープでこの本を書き終えたという。
 地下鉄の中で思索する。その描写はくぐもった映画の一場面のようである。
 ブルックリンは、その奥まで入ったことがない。
 私が行ったのはホンのサワリでしかなく、それでも撮影していると、これ以上はまずいなと感じることがあったことを思い出す。
 
 
 
■ セレブレティが巧妙な社会の安全弁になっていること。
 湾岸戦争を支持した層が、一日中テレビを付けている彼らであること。
 全てを取り込みそしてそのほとんどを排出してしまうかのようなシステムの中に、ネット時代の私たちは生きているかもしれないこと。