河童の貧血 5.
 
 
 
■ 名作「日本昔ばなし」に「河童の雨乞い」という作品があって、こころ痛む。
 天邪鬼の河童が村人のために雨乞いをして、死んでしまうというお話である。
 民俗学的に言うならば、河童というのは余所者のことで、柳田の遠野物語などにはその間にできた不義の子を切り刻むというような、恐ろしい記述もあった。
 
 
 
■ さておき。
 例えばネットで、その土地の支援のために当該地の米を頼んだというようなことを書かれている方がいる。
 誠に結構なことではあるのだけれども、書くのは自己申告である。
 確かめた者はいない。