男ども 4. 
 
 
 
■ 霞ヶ関の界隈を、男どもが歩いている。
 坊主頭の汗臭い連中が時折気合を入れながら、10人ほど早足をしていた。
 馴染みのある校章をみたので、今日なんなのだいと尋ねると、は、応援団のなんとかでありますと2年生くらいが言う。
 するとさっきの奴らは、試合前、最後の気合であるのだな。
 交差点にある交番では、歴代ウルトラマンの役者になっても不思議ではない風情の若い警官があたりを睥睨し、伝統ある公園の平和を守っていた。