後ろからの眺め。 
 
 
 
■ スポーツカーは後姿だと思う。
 というようなことを、93年頃の緑坂に書いた。
 すると、当時学生だった誰かが、そんなことはないと反論してきた。
 自分の部屋の隣は駐車場になっていて、車というのは屋根だ。 
 
 
 
■ 確かにその通りなのである。
 彼は郊外のマンションに棲んでいて、その後哲学か物理だったかを志し、北の地のインに向かった。インというのは適宜想像してください。
 付き合っていた彼女がいた筈で、逢瀬の必要経費捻出のため、下道を月に何回か南下していた。