冷たい手 5.
 
 
 
■ 私は大手のところにひとつ、それから隠れ家としてYOMINETを選んだ。
 大手のところは編集者とのやりとりで使う。
 ボードというかフォーラムのようなものがあり、今の掲示番やSNSなどと等しく、あれやこれや玉石混交の味わいがある。
 思わせぶりなことを書いている彼女は、例えば日本語学校の先生をしていたり、何故かは知らないが若い男を廻って3角にも4角にもなる。
 食べ物関係のライターになりたいのだと熱心に語っていた。