壊れかけのラジオ。
 
 
 
■ 緑坂 vol.5173 の作品は退色したポジである。
 確かRVP50.カメラはライカのR8.
 フィルムの手持ちがなくなったので、何故かは知らないが車のコンソールに入っていたものを使った。現像してみると見事に賞味期限切れである。
 没にしようかなとも思ったのだが、これはこれ面白い色が出ている。
 それを活かすことにした。粒状がすごいけれども。
 
 
 
■ 単純にモノクロームに変換したものが、緑坂のvol.5063である。
 面倒なのでリンクは貼らない。
 賞味期限切れのネガを買い、撮影し、それで個展をやった写真家を知っているが、表現というのは案外に手法を問わないものだろうと思う。
 写真を用いて作品を仕上げる洋画家や日本画家も随分といて、絵なのか写真なのかという古典的な区分はやや意味が薄くなってもきている。
 全くないとは言い切れないが。
「複製技術時代の芸術作品」を書いた方はユダヤ人だった。