泣くのは女房のわたしだけ の3.
 
 
 
■ 平泉にあるミイラの3体を調べると、おおむねの年齢が分かったという。
 歯槽膿漏の跡がありそこからまた類推もできたのだと、ある論文に書いてあった。
 井上靖さんに「日本古寺巡礼」という本があるが、その後半は平泉のミイラと、東北の零場にあるという修験道の即身仏との比較が書かれていた。
 内臓が残っているかどうかの違いである。
 また、封建制における身分の違いもである。
 
 
 
■ 一体に零場などへいくと、時折、背中を濡れモップで撫でられたような感触に襲われることがままある。
 瞬間的なものだが、いったん向こうへ行ってしまうと、戻ってくるのに苦労する。