ミント・ジュレック 4.
■ 16オンスのグラス。
まずはミントの葉を、グラス数センチ。
掌で詰めるだけ詰める。
とんとん。
これはカタカナでもいい。
■ それから、クラッシュ・アイスを入れ、ターキーの8年などを適宜注ぐ。
本来は別の銘柄、注ぎ口に赤い蝋が垂れているそれを使うのが正式だとされるのだが、それだと仕上がりに力が無くなってしまう。いわゆるキックがない。
ガムシロの混じったミントを少し。
モナンである。
ストローを2本。
シガーを嘗めていると、薄いグラスに霜がおりた。
2010年9月 Archive
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ミント・ジュレック 3.
■ 基本的に岬の外れというのは、なにもないのである。
切断されている。
なにが、と言えば地面や道路がなのであるが、半分はこちらの気分というか気配のようなものだとも思う。
パルタガスNo.4の途中までのものがあったので、一口だけ吸う。
あまり意味はないな。
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ミント・ジュレック 2.
■ 竜飛岬でその酒を頼もうと思っても、そこには熊とライオンしかいない。
民宿がある。
自販機もあって、その向こうは海である。
■ 私は山越えをしていて、ほとんどこれで終わりかと思った。
何故なら、突然視界が50センチないような濃霧の中に突っ込んだからである。
路肩は日本海。
戻ることもできない。
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ミント・ジュレック。
■ こちらに戻り、会合が続く。
終いに半分投げやりになって、1000円で買ったジーンズを履いていった。
靴下と同じ値段というのが、バブル期を片隅で眺めていた年齢としては納得がいかない。
■ ハングルの林を抜け、車を拾う。
このまま坂道を昇るのは、夜とはいえ身体に悪いと判断した。
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夜の石 3.
■ それはそれでいいのだが。
わたしときどき同じ夢をみるの。
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夜の石 2.
■ そのひととは、深夜時々電話で話した。
しあわせの科学と学習。と言ったか言わぬか。
書籍をダンボールで2箱送ろうかと言われ、角を立てず断るのに苦労した覚えがある。
全部読んだんですか。
読んだのよ。
■ 男にはいかないんですか。
いい男がいないじゃない。
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夜の石。
■「いろんなものを愛撫し尽くした果てが、石に来るといふことをよく聞いた」
で、始まる随筆が薄田泣菫さんにある。
愛撫というところに、独特の感じがあるものだ。
■ あるとき、昔見知った妙齢の行方を耳にする。
彼女、どうしてるんです。
半分国営であるところの客室乗務員であったひとである。
当時、それはそれは派手というかなんというか、酒の飲み方と歩き方に年季が入っていた。
リストラで実家にいるよ。まだひとり。
はぁ。
でもさ、ありゃ化けもんだよな。年くわねえ。
12時まで保つ、いい粉があるのだと私は思った。
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月夜。
■ 近くの24時間スーパーでギネスを一本買う。
戻ってから、壊れかけたソファの上で嘗め始める。
■ なにをしているんだろうか。
無駄なような気がする。
花園トンネルで少し飛ばし、昔磨り減ったタイヤで尻を流したことを思い出した。
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虫の日。
■ 夏の旅について触れようと思っていたら、昼間の厄介でそれどころではなくなる。
大体がそうだ。
気配を待って、それから動き出すのである。
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