羽田トンネル 2.
 
 
 
■ ヒビ割れたタイルの数で言えば、霞ヶ関のそれといい勝負である。
 ここをノーヘルのK0やケッチの500が駆け抜けたのは60年代終わりで、KOも500SSもブレーキが信じられない位効かなかった。
 タイヤは表面にシリコンを塗ったかのようで、何時だったか峠で乗せてもらったエランなどと同じである。流れるから速く思える。
 
 
 
■ 脇を、15万は走っているだろうタクシーのハイブリッドが、ゆっくりと尻を滑らせながら抜いていった。