北帰行。
 
 
 
■ 小林旭といえば何故だかは分からないが、北や海峡である。
 ご出身も育ちも実は違うのだけれども、一度そういったイメージが付いてしまうと全てがそのようになっていく。
 さすらい。北帰行。
 後者はいわゆる寮歌なのだけれども、ここに溢れる落剥したロマンチズムというのは、乱暴に言えば大正期特有。エリート意識の裏返しのようなところもあって、そう書くと身も蓋もない。