鍛造ピストンの首振り。
 
 
 
■ いつだったかオイルを換えた。
 ふらりと入った店にモチュールがなかったので、純正とされる化学合成の5-40wを選ぶ。作業する人に8リッター全部を入れないように頼んで、その後雨の中を戻った。
 リッター3000からのオイルを選んでも、どうせ3000か4000kmで交換してしまうのだから、定番とされるものでその程を確認しておけばいいだろうという気もあった。価格は半分少しである。
 
 
 
■ 下が5なので、とりあえずは廻る。
 ただ、廻り方に薄いひっかかりがあるような気もした。
 綿のシャツで言えば、その番手である。
 ガレージに降りてゆく。センサーを通り越してシャッターが開くまでの間、サンルーフを閉める。そして、運転席側の窓を開けるのだが、丈の短い鍛造ピストンが軽く音を立てているのが聞こえる。壁の反射だ。
 この程度は別に問題ではないのだが、そういえばあれとあのオイルではこの音が出にくかったな、という気もする。