Rと愛育。
 
 
 
■ 今、現行のものではないRに乗っているのは、偏差値の高いヤンキーである。
 硬派と言ってもいい。
 スパルタン。
 という単語に、一度は痺れた青春半ばか後期を送っているはずだった。
 
 
■ 彼らも大人になり、デフのバック・クラッシュが分かるようになると、運転が優しくなる。背の高い国産ミニバンのテールが台湾製のLEDに換えられていようとも、フロントの短い彼らが妙に後ろから突っついてこようとも、ちょんとブレーキを踏んで、近いよと示唆し、それから先にトレーラーをいかせるのである。