プルガトリオ。
 
 
 
■ バブル終わりの頃だったと思うのだが、マーラーの「大地の歌」が洋酒の宣伝に使われた。
 あそこは山口さん開高さんらが在籍していたところで、伝統的に宣伝が旨い。
 何時だったか、坂の上にあるホテルのバーにいくと、LEDで青く照らされたビールの泡注ぎが置いてあり、どうしたのこれと尋ねればそういうことである。
 ギミックと言えばそうなのだが、男の世界、例えば持ち物ひとつとってみても似たようなものである。
 
 
 
■ カウンターの定位置のすぐ隣にあったので、やや鬱陶しかった。
 仕方なくビールを貰うのだが、これもまた付き合いというものなのである。