洲崎パラダイス 2.
 
 
 
■ 川島監督といえば、ダンディで紗に構えたインテリヤクザの風貌である。
 少し大きめの背広が似合うというか困ったもので、女泣かせだったこともあったのだろう。
 友人にこうしたタイプの奴がいて、結構モテたが時々煮詰まって自爆した。
 今は相変わらず痩躯で、会うと娘自慢をしている。
 
 
 
■ 私はどちらかというと、旧赤線地帯にあったような御休息が好きだった。
 なにもせず、二階の窓から雨どいに流れる水をみているのだが、そういえばこの浴衣は随分薄いものだなと思う。
 今も時々それに近いところに逃げ出す訳だが、小型のPCを持っていかねばならないこともあって、俗世である。