残花三昧。
 
 
 
■ なんにでも三昧や物語をつけるのが流行ったことがある。
 しばらくすると「私のなんとか物語」である。
 私の不倫物語。または、私の育児物語。主人公は同一である。
 また明日もこの時間にね、と廻りに聞こえる声で美術館の庭辺りで遊ばせている。
 ここは有料であるが、お菓子などは持ち込みである。
 私は性格が悪いので、ライカを見せびらかした。