at midnight...2.
 
 
 
■ ウィントンのピアノは乾いた小雨のようである。
 そう思っていると、ちょっと嘗めたくなって、12年のスコッチを取り出した。
 ごく普通に売られている、四角い瓶のそれである。
 ショットで一杯。
 ノートPCのUSBが旨く動かず、マウスは放り投げてしまった。
 
 
 
■ 薄く窓を明けると、月が見えた。
 夜の庭も黒く広がっている。
 鉛筆のように突っ立っている高層マンションにはまだ灯りが点いていて、壁際に人影がある。