磨く日、走る日。
 
 
 
■ 我ながら子どもじみた楽しみだとは思うのだが、相変わらず車に触っている。
 歯ブラシと割り箸でモールの水垢を取ったり、ボディの鉄粉なんかをなぞったりしていた。飛ばした記憶はないのだが、飛び石の跡などをみつけて唸る。
 おおむね今日は磨く日である。
 
 
 
■ 数日の後、夜更けに車を引っ張り出して上へあがる。
 35ミリの単焦点をつけたカメラを肩からぶら下げる。このレンズ、なかなか評判が良くて、デジタルになってから私も使う頻度が増えた。
 辰己のパーキングで200円のコーヒーを一杯。
 好きそうな走り屋が何台も停まっていて、その車を見ているのも暇である。