低い靴とお香。
 
 
 
■ 雲がむくむくとわきあがっている。
 雨の後だからだ。
 エンジン洗浄は一定の効果があったようだ。
 新油ということもあるが、軽く踏んだつもりで吹けあがる。
 いずれ慣れるものだし、だからどうしたということもないのだが。
 
 
 
■ 昔、カブ系のエンジンをいじる時、フラッシングに灯油を入れて暫く廻し、中を洗ってやったことを覚えている。
 灯油というのはパーツを洗うに最も適していて、今でもスプレーの中に入れてピット近くに置けばいいという話もある。
 もっとも、十分乾燥させないと暫く匂うのではあるけれども。
 そんなことを繰り返していたのも、恐らくは夏の時分だった。
 友人と一緒だったか、その後走りにいったのか。