着流し 3.
 
 
 
■ なにをもって粋とし、そして野暮というのかは難しい。
 50になったらジャガーが似合う男に。
 などという言い方がよくされたものだが、それは車雑誌のエディターがその時ばかりはスーツを着て、タイアップのホテルの前でポーズを取っていたからだろうと最近は思う。
 次の頁には大抵腕時計や高い服の広告があって、つまりそういう構成で媒体というのは成り立っているのだが、ま、そこも流れで。