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列島いにしえ探訪 Poster Top
琵琶湖
青瓶 2471_b

「列島いにしえ探訪」
- 湖西まで 2 -



■ 何処をどう走ったのか覚えていない。
 湖畔の細い道を、数時間走る。廻りは霧のようでもあり、靄(もや)のようでもあった。前がよく見えないでいる。補助灯は、この車にはついていない。
 琵琶湖大橋の近くにパーキングがあり、とりあえずそこに入ることにした。
 そこには、車高を低くしたワンボックスの車たちが数十台集まっていた。
 皆若い。リズミカルな念仏のような、ラップが聞こえてくる。
 ヒップ・ホップの格好をした若者達が、座り込んでいた。
 車を相互に自慢しあっている。東京で言えば大黒埠頭、あるいは第三京浜のパーキングにも似たようなものだろう。
 私は、自動販売機の前に座り込んでいる若者のグループに道を尋ねた。
 すこし人だかりができてきた。
 集まった中のひとりが、多分それはもうすこし北の方にあると言った。
 金色の髪の少女が、彼を誉めた。
 彼らは、外から眺めるとやや壊れているかのように見える。
 が、それはある種時代への姿勢であって、まだ完全にではない。
 私は礼を言い、国道の方角に流れた。
 深夜の琵琶湖湖畔を昇ってゆく。随分と長い時間だったように覚えている。
 数回迷い、湖畔の傍に車をとめようとするが、湘南海岸と等しく、柵で囲われていて無理のようだ。
 やむなく、コンビニエンスストアの駐車場で仮眠を取ることにした。



2002_12_14
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