エバンスは甘いわね。
■ という台詞を「夜の魚」一部で使った。
結構異論もあったのだが、断固として、という風情ではなかった。
バブルの終わり近く、離婚暦のある三十女が言うと、なかなか説得力があるような気もする。
■ 今ひとつ〆切が終わり、クールダウンという按配でこれを書いている。
安いスコッチを嘗め始めた。
かつて甘木君は、電話口でクリスタルのいい音をさせ、へっへっへ、こーいちさん、バカラっすよ、とかのたもうていたが、今頃は割れている。
グラスもライターもあるいはドイツ製の鼻毛切りも、泡銭が入った時に買うもので、普段の昼飯には牛丼を食べる。
男のバランスとでもいうべきものか。
やや違うな。