東京タムレ。
 
 
 
■ すこし傍観者の視線。
 というものがあったとして、例えば写真家はそういうものを会得している。
 対象に完全には惚れ込まないというのか、何処かで疑いながら眺めているような気がする。
 何故こんなことを書いたかというと、ネットで読める文章のいくつかが、昨年の総括と今年の抱負を並べていることが多いからで、ナルホドそういうものかと思った。
 本当にやりたいことがあるのだとすれば、それは「鰯雲人に告ぐべきことにあらず」であって、読者の気をもたせるようなことはしない。
 赤裸々な総括とは言っても、一番肝心なことは書かないものである。
 妙齢がする、通過した男たちの話にも似て。
 
 
 
■ ただ断片で、背後にある生活というものは視える。
 視えたからどうだということはないが、上昇という単語があれば、このひとは正直なひとだなと思える。最低とか最悪とか、その次にくるのは風水であろうか。
 初心者向けのコンテンツを配信しているようなところに、そんな文章があった。
 今年も緑坂は性格がワルイ。