静まる月。
 
 
 
■ 昨日、丸い月が出ていた。
 皇居を左に日比谷方面へ抜けると、広い空の上に見事に丸くある。
 雲はなく、ビルの上の方だかが赤い。
 
 
 
■ それにしてもさ、一年色々なことがあったさ。
 たいしてできなかったけれども、そのたいしてにゆくまでに時間がかかる。
 最近、そんな風に思うようになっている。
 横ばいが長く続いて、一定の量に達した時に質的な変化が起こる。
 社会学か何かのひとつの流儀だけれども、おおむねそのようであるかと思われた。
 
 
 
■ けれども、無限に拡張はしない。
 ひとにも周期があって、どう歳をとるかということも考える。
 そろそろいいかな。
 なにがだろう。